6月1日 日曜日 晴れ
走休日。晴れていて夏日、終日家にこもる。
日記は河鍋暁斎の作品の見事な複製の展示を見にアーツ千代田3331に行った時の寫眞。この特別展示会「天下祭り 山王さん」については河鍋暁斎記念美術館の加美山さんから教えていただいた。
水道橋から暑い中を神田川沿いに歩いていくと神田川岸の緑の向こうに御茶ノ水駅が見え、駅の脇を流れる神田川の上で御茶ノ水駅改良工事なるものをやっていた。どうも神田川をふさいでしまいそうな工事で、改良ではなく改悪工事の可能性が高い
秋葉原の電気街を歩いていくとなんと、電気関係の店が並んでいる真ん中に簾(すだれ)屋があった。親父さんが中にどうぞというので入っていくと、おっかさんらしい老婆が椅子を勧めてくれて、しばらく話しこむ。明治時代からの店だそうで、オッカサンは昭和4年生まれで本所から嫁にきたといい、だんだんと下町言葉になっていく。このあたりは戦前までは職人町だったという。
すだれ工場はかなり前に浦安に移したんだそうで、浦安あたりの話も出る。オッカサンも御茶ノ水の駅の工事の話が出たら、せっかくの駅からの神田川の眺めがなくなっちゃうんじゃないかと心配していた。
都電が走っていたとか、戦災で写真もなにもむかしのものはみな燃えちゃって、何も残ってないとか、話がつきなかった。「また寄ってください」という言葉を背に店を出た。
アーツ千代田3331というのは旧練成中学跡にある施設、暁斎の「蘭陵王」の大幕の見事な複製があった。裏の文章から明治憲法発布を記念したものと分かる
蘭陵王の本物がかかっている麹町3丁目お神酒所の寫眞
祭礼の行列の見事な彩色画や屏風絵が展示されていた。これをもとに行列の復元をすると素晴らしいものになるのだが
これは日本橋本町だったかの山車の人形だったのが、石岡市の金丸町に行っていたので戦災に会わずに残され、今も金丸町で使われているという
祭礼の行列のプログラムみたいな祭礼番付が展示されていて、興味深かった
出口近くの壁に描かれていた
帰るときにみると受付のデスクの下に展示のスライドショウが表示されていた。デスクの上には加美山さんからうかがった通り、林綾野さんの浮世絵についての講演会のチラシが置いてあった。
ショップには何と林綾野さんの最近の著書が並んでいた
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