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2009年7月18日土曜日

明日から夏休み



 昨日のカルガモ報告です。
 子供4羽が元気に母親と泳いだり、池の縁の陸に上がったり、餌を争うドバトとけんかをしたりしていました。
 それに小学生たちが3人、お菓子をカルガモに分けてあげていました。小学生は餌を横取りしに来るドバトを嫌って、さかんに追い払っていました。「明日から夏休みだから今日はゆっくりできるんだ」とか大人びたこと言っていました。3人のうちの一人の子によると、雛は最初は8羽いたんだそうです。毎日1羽ずつ減ってったとか。親は日に一度姿を消すときがあるとかも。

 今朝6時頃にも4羽の子達が元気よく泳いで餌を漁っていました。ずっと見ていたおばさんがいて、親は5時前から8時半頃まで姿を消しどこかに餌を食べに行くんだとのこと。今日は食べやすいようにキャベツを小さく刻んで持ってきたけど、ミミズが一番好きなんだともいっていました。
 


2009年7月16日木曜日

昨日のカルガモ


 昨日の朝のカルガモたちは、親子揃って池の中を泳いで餌を漁っていました。
数は一昨日と変わらず、親1羽にに雛4羽でした。


池の縁の石や池の中の島になっている石に伸び上がっては、
上の方に生えているコケや草をついばんでいました。
 こんど、餌を持ってきてやろうかなと思っています。


恩師安富和夫先生

 一昨日の朝、付近の路地を走っているとツユクサの群落があって、そのツユクサの葉に、体長5-6mmの1匹の小さな瑠璃色の甲虫がいるのに気がついた。


 この昆虫には思い出があった。高校生の頃にこの昆虫に気がついて、非常勤の生物の先生の安富和夫先生(僕の一生の方向に大きな影響を与えてくださった方)に名前をうかがった。先生によると、体全体が瑠璃色の個体はハムシ科、Lema 属のものであるが、種名までは分からないとのことだった。よく観察して見ると、そっくりのもので全体がオレンジ色の個体、胸部や頭部がオレンジ色で翅鞘(後翅を覆う背中を覆う硬い構造で前翅が変化したのも)が瑠璃色の個体など、色々な色のものがいることも分かった。そこで、交配実験などをして、この色彩の遺伝的な解析をしようとしたが、根気がなくて中途でやめてしまった。
 そんなことを思い出して、インターネットで検索をして見たところ、こういう形をしたハムシでツユクサを食べるものはアカクビボソハムシ(Lema diversa)ということが分かったが、今回見た個体はこの種であるか、それに近い種だろうと考えられた。
 そこでさらに、アカクビボソハムシを検索してみたところ、なんと1950年の安富和夫先生の論文が出てきたのである。それによると、先生は違った学名がついていたこの昆虫の色々な色彩の個体の交配実験を試みた結果、色彩の変異は三つの複対立遺伝子で説明が出来ると報告しておいでだった。
 先生はそこまで研究しておいでで、僕に名前を教えてくださったのかと、いまさらのように先生の立派さに感銘を受けた。そして、今回見て、写真に撮った、体全体が瑠璃色の個体はアカクビボソハムシに入るのかどうかはやはり疑問のままとなった。

 安富先生はまだご健在で世田谷区におすみになっている。数年前に、ある席にお招きしたことがあったが、その後、ご無沙汰している。近く伺ってみたいと思っている。




2009年7月12日日曜日

うるさい爺さん

その1) 蕨神社で育雛しているカルガモの様子を見に行こうと思って家を出てエレベータを降りると、若いお兄さん二人が、せっせと集合ポストに広告のビラを突っ込んでいるところでした。相手が二人もいるので、今日は少し柔らかに、「君たちバイトでやってるのかな」と話しかけ、二、三、言葉を交わしてからおもむろに、ポストの側面に張ってあるビラなど禁止の警告を指差して、「こういうことになってるんだよ、沢山ビラが入ると郵便物と混じって皆さんが困てるんだ」と言ったら一応素直に立ち去りました。

その2) さて蕨神社について、池の方に行ってみました。この前5羽いた雛が可愛そうに4羽に減っていました。今日は池の向こう岸で、親と少し離れたところでくっつきあって座っていました。ところが少し心配そうな様子なのです。というのは、こっちの岸で子供が二人、網を持って池の中を攫っていたのです。池の幅は数メートルしかないので、カルガモが心配なのも無理はありません。
 しかも池の縁にはロープが張ってあり、釣りの禁止、ロープ内立ち入り禁止、動物を放すことの禁止などが書いてある掲示板も立ててあります。子供たちは平気でロープの中に入っていますし、しかもそばに母親らしき女性と、祖父らしき老人が立っています。
 そこで、暫く様子を見ていることにしました。子供も老人も気配を察したのか、池の縁を離れて、少し先の流れの方に移動していきました。そのうち、また子供の一人が戻ってきて、池の縁のロープを跨いで中に入り、ザブザブやりはじめました。そこで、ご老人に「あれはお孫さんですか?」と話し掛け、「掲示板にいろいろ書いてありますよね」というと、老人は何食わぬ顔をして、「ここ入いっちゃいけないらしいよ」とかいって、孫を連れて立ち去りました。

 我ながら、前職は教師の小うるさいジジイ ああ嫌だなと思いました。でも暫くカルガモを眺めていたら、その可愛い姿に心が和んで、穏やかな気持ちに戻って帰路につきました。