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2010年5月27日木曜日

病床五尺 その13

527日 木曜日 曇り

 今朝はブログとミクシーの昨日分の日記を書いていたので、バロックの森を聴き逃した。
昨夜はなかなか寝付かれなかったのに、5時ころに目覚めた。
 血圧は136に80、体温37度、血中酸素96。測定の看護婦はYDさん、級友Y君と同姓。顔の感じも似ている。

 同室のSさんは日曜日に退院するようだ。彼は脳梗塞の軽いので入院。あとは自宅でしっかりリハビリするように言われていた。タバコは1本でも吸うべくきでないが、お酒は自分で量をコントロールできれば1合くらいまでならいいといわれていた。後で、奥さんが来て彼がそういったところ、奥さんが信じない。飲みたいから嘘言ってるか頭がおかしいいんだとか言って、いびっているので、援軍を出してあげた。早く働きたいが半端仕事しかなくてと嘆いていた。

 昼食は筋肉みたいのが出てきたが、肉は比較的まれなので美味しく食べられた。

 午後、同室のYさんが一番古手らしい看護婦さんと話をしているのが聞こえてくる。彼は、さる15日に元の長崎屋のところにできたドンキホーテに自転車で出かけて、入ろうとしたら、眼がくらくらとして意識を失って転んだらしい。痛くて立てなかったが、通りかかった人が声をかけてくれたので、タクシーを呼んでもらって、家に帰ろうとしたそうだ。しかし痛みが増してきて、家に帰っても歳とった女房じゃどうにもならないと思って病院に連れてきてもらったという。鎖骨の骨折で手術をしたそうだが、車椅子には何とか乗れるみたいだ。何度もこんなことで情けないと看護婦にぼやいていた。


朝、左眼が痒くて、目やにが出てるみたいで気持ちが悪かった。Y看護婦さんにいうと疲れ眼じゃないかと言ったがO先生に連絡してくれた。
昼食時に、O先生が来てくださり、眼を見て、点眼薬出しましょうといって、そそくさと出て行かれた。恰好からみて、外来の診察の合間のようだった。
1時間ほどして、Y看護婦さんがグラビット点眼液0.5%%を持ってきてくださった。さっそく、さしていただいた1滴が、かなり眼に滲みる。結膜が炎症を起こしているのだろう。




  ベッドで伏し目になって左下の方を見ると、窓の一部が見えた。外は明るく日が照っているようだ。どこにも出られないのが悔しい。


 今日のリハビリはTさんが休みなので、代理のSRさんと言う若い人が来る。若いだけあって、力いっぱい出来て気持ちがよかった。

 午後は今日は誰も来ないかと思っていたところOSさんが思いがけず来て下さる。川口の戸塚のプールに行った帰りに立ち寄ってくださった。中高年の人たちの水中運動のNPOだそうで、その話を色々とうかがえて面白かった。実に立派なことをやっておいでだと、感心した。妹さんのところで栽培されたという、非常に美味なトマトを頂戴した。



 夕食には嫌いなサツマイモが出たが我慢して食べてしまった。食後、MA嬢から携帯にメールがあって。明日、お見舞いに来て下さるそうだ。



 僕のなじみのベルマンのお菓子を買ってきて下さったり、白いお握りでは味気なかろうと、海苔やふりかけを買ってきて下さったり、窓の外が見られないのならと、写真をとって見せて下さったり、美味しいコーヒーをわざわざ淹れてきて下さったり、香りのいい花や新鮮なトマトを下さったり、僕の好みの本を的確に選んで持ってきて下さったりと、皆さん一人ひとりのお気持ちが細やかですごく嬉しい。僕は病んでいても素晴らしい方々に囲まれて、幸福なんだとつくずく感じた。




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