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2012年1月30日月曜日

Susumu の日記 2012年 -030-

1月30日 月曜日 晴れ

毎朝、今朝が今年で一番寒いと思う。昨日の夕方、出先から帰宅する途中はこれまでにないくらい寒かった。同行の方々と、寒い寒いといいながら帰った。

個人えい業のお店が段々と減っている中で、頑張っているお店に豆腐屋がある。個人営業の店といっても豆腐屋は販売だけでなくたいていが製造も行っている。それもご主人一人が製造をやっている店が多い。ほかに製造販売を共にやる個人商店としてはお和菓子屋とケーキ屋くらいしか思いつかない。

まだ現役時代に、駅から歩く途中、裏道を通るとまだ若い夫婦でやっている豆腐屋があった。毎朝、二人で一生懸命働いている姿が印象的で、前を通るたびに眺めては、いいなと思っていた。ところが、退職するかなり前にその場所の古い家がすべてなくなってビルになってしまった。同時に、豆腐屋も姿を消した。あの二人はどうなったのだろうと今でも気にかかる。

その頃、勤め先の近くにケーキ屋さんがあった。店の裏が小さなケーキ工場で、店にはオバアサンと娘さんか息子のお嫁さんらしい中年のおばさんが働いていた。夏など、アイスクリームをよく買いにいったりしたので、お二人とも顔なじみだった。オバアサンは何か買うと、必ずおまけにクッキーか何かを入れてくれるのだった。若い人が僕の誕生日にといって、ケーキを買いに行ったら、おばさんがいつもお世話になるからとHappy Birthday と文字飾りのついた大きなケーキを作って無料にしてくださったこともあって感激した。
ところがある日突然、お店のシャッターが下りていて、裁判所の強制執行でお店が土地と共に取り上げられたとの張り紙があった。近くの方の話だと、そこのお祖父さんは以前も小豆相場で失敗して大きな借金を作って大変だったこともあったので、またそういうことじゃないかとのことだった。噂では夜逃げ同然に引っ越していかれてとのことで、その後、どこか下町の方でお見かけしたという話も聞いた。きっとお二人とも辛かったろうと思うと、悲しかった。

このあたりには、まだ何軒か個人経営のお豆腐屋さんがある。去年から今年にかけて一軒が閉店となったほかは、どこも頑張っているようである。朝、走っているときに灯りがついている店は24時間営業のコンビに以外は豆腐屋だけである。
近くには自家製造のケーキ屋さんも1軒ある。ケーキの場合はこの頃は自家製造ではなくてホームメイドというようだ。豆腐の場合はホームメイドとは言わないようだが。このケーキ屋さんは初老のご夫婦と息子さんでやっている。古くから住んでいる人によると、この土地で最初にできたホームメードの洋菓子を売るお店だそうである。このお店にバイトの店員をしている近くのお嬢さんがいた。彼女は大学から大学院に進学してもここでバイトをしていたが、学位を取り、やがてある大学の専任講師として就職し、お店から姿を消した。この厳しい時代に、立派な職につけてよかったなと思う。



蕨中央の豆腐屋




鬼沢橋ちかくでいつも6時半から体操をしているお年寄りたち
右端の人がリーダーらしい。画面の外にもう2人おいでだった。




花梨通りの花梨の芽




せせらぎ公園脇の梅の木の枝




浄水場通りの蝋梅




中庭の水仙、咲かないでしおれそうな感じまでする




今日の写真のスライドショーはここをクリックすると見られます



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