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2010年5月19日水曜日

病床五尺 その4

5月18日 火曜日


 5時半ころから夜勤の肥った看護婦?さんが部屋に入ってきて、目が覚める。昨日はおしゃべり小母さんたちの声だった。邦楽の時間の終わりころと、朝のバロックを全部聞けた。カッチーニ、スカルラッッティなど。 

天気予報によると、今日も晴れで日中は東京は25度になるという。

朝食はオニギリ、野菜の煮たの、みそ汁、ヨーグルト。粗末だが美味しく全部食べられた。9時ころに夜勤の肥った看護婦さんが体を拭きにきてくれる。9時からが入浴の時間らしい。彼女は言葉づかいも性格も素朴、川口市の外れ近くの人。勤続7年で、もうかなりの年なんだというがあまり気にしてないようだ。着替えもしてもらった。

ここの女性たちはたいていが患者の老人に子供言葉をつかっている。小林先生のいた介護施設でもそうだった。そして、彼女らは高齢者をかわいいといっているし、実際、そう感じているようだ。その感じはわからなくもないが、僕はどんな老人にでも年長者として無意識に敬意を表して接する。受けた教育、あるいは時代、の違いかなと思った。ところが、トレーナーの男性たちはどの人も、患者の老人たちに敬語を使って接している。この違いはどういうことか、ここにいるうちによく考えてみたい。

午前中にリハビリ、T氏は子供二人で中学と高校とのこと、高校を出てすぐに針きゅう師の学校に行ったのだそうだ。

昼食はホワイトソースのかかった魚だったが、結構おいしかった。ジャガイモも添えてあったし。

午後、Tさんと、Iさんが来てくれた。Tさんは2回目。Iさんが美味しいコーヒーを魔法瓶に入れて持ってきてくれた。近来になく美味しく感じた。Iさんから旅行の話を聞いたが、息子さん夫婦と一緒だったとのこと。これで彼が送ってくれた美人の写真は現地の人かと思っていたら、息子さんの奥さんだと分かった。


夜、T氏が食べた物が冷たかったので吐き戻したりして、例の息子さんのお嫁さんが甲斐甲斐しく看護をしていた。彼は腰痛で入院したそうなのであるが、原因不明の痛みがあちこちに予期せぬときに起こって困っているらしい。


今日は病院の食事。粗末であるが慣れるとおいしい。










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